北朝鮮が秋田県沖へミサイル発射 その意図を元防衛大臣が解説


3日、北朝鮮が2発のミサイルを発射し、そのうち1発は日本の排他的経済水域(EEZ)に落下。具体的には1000km飛行し、秋田県男鹿半島の西250kmに落下した。これまで北朝鮮のミサイルが日本海側のEEZに入ったことはなく衝撃を持って受け止められている。これを受け、国連安保理が緊急会合を行った。



秋田県の佐竹敬久知事は「玄関先にミサイルが落ちたようなもの」と遺憾の意を表明した。今回の件について、元防衛大臣で拓殖大学総長の森本敏氏が解説した。



「EEZでは経済的利権を持っており、主体的に漁業をやれるエリア。そこに警告なしにミサイルを打ち込むのは非常に危険であり、玄関先とは言わないまでも、庭の中に打ち込むようなものなので、総理も重大な懸念を示しています。今までの北朝鮮のミサイル発射に加えて追加的な制裁をかけるかどうか、の状況にきています。多分、中国は非常に慎重に対応するので通すことは難しいものの、国際社会が意思を表明すべきです」


これからの鍵は中国で行われる9月のG20会合だ。それまでは北朝鮮は弾道ミサイル発射はするものの、核実験はやらないのではと森本氏は見解を示した。ミサイルを撃ち落とすにあたっては、全閣僚の合意が取れなくてはいけないという。閣議がなく、大臣がバラバラな場合も、電話で合意を取るそうだ。森本氏は防衛大臣経験者だが、特殊な回線があり、電話が繋がらないことはないのだとか。家にもその回線はあり、寝ている時でも連絡がつくようになっている特殊な送受信機である。


今回の件について、韓国の報道はどうなっているのか。朝鮮日報のユ・ヨンウォン記者と中継が繋がった。



「韓国のメディアも大きな関心を持っています。理由は、ノドンミサイルは、もっとも遠くに飛んでも800km。今回は1000kmぐらい飛んだので、関心があります。朝鮮半島有事の際、(米軍基地のある)横須賀まで飛ぶことを見せつけたので韓国で大きな反響を持たれています」


稲田朋美氏が新防衛大臣に就任するなど、日本の防衛について状況が変わったこの日だが、この状況で北朝鮮がミサイルを発射した事情についてユ記者はこう語る。

「2つあると思う。最近北朝鮮はノドンを発射し、韓国の米軍に打撃を与えられると思ったのでしょう。さらに中日米軍も打撃を見せられるということで、1000kmの距離も射程圏内ということで、発射した。韓国とアメリカが緊密な協力をしているわけで、韓国と中国の関係を悪くするために発射したのではないでしょうか」


森本氏もこの意見に同意。北朝鮮がこうした威嚇行為を行うのは、在韓米軍のミサイル防衛システム設置への牽制があるという。北朝鮮の状況を探知するためのレーダーを韓国に配備すると、それは結果的に中国の国土も見られる結果となる。そのため、北朝鮮が中国を援助すべくミサイルを発射したというのだ。

「結局は中韓関係が悪くなることは北朝鮮に外交上のメリットがある。ノドン、テポドン、各種ミサイルをどこからでも打てるという能力をアメリカに示すことが大事なのです」(森本氏)


北朝鮮のミサイル発射は日本だけでなく、アメリカ、中国、韓国をも巻き込む意図もあるようだ。


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