フィリピンで薬物容疑者約400人を射殺 過激なドゥテルテ大統領の支持率は?

フィリピンで、ドゥテルテ大統領政権が発足して約1ヶ月が経過したが、違法薬物関連の容疑者402人が警察により射殺された。この件について4日に放送されたAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』には、フィリピン事情に詳しいノンフィクションライターの水谷竹秀氏が出演。現地の事情を解説した。これだけ激しい麻薬撲滅運動があったことについてはこう述べた。



「一般市民からは「殺すのはどう?」って声は正直あがってきているんですよ。ただ、今までの政権が、何もやらなかったことに対し、これだけ過激にできるってことは『この人は、何かをやってくれるのでは』という期待感もあるんです。やり方は過激ですが、市民に聞くと、こういうやり方でも麻薬がなくなるのはいいことと捉える向きもあります。貧困層に麻薬の密売が横行していて撲滅には至っていないです。散発的に密売行動が摘発したりされている。国としては「良くない、取り締まるべき」と現在力を入れているのではないでしょうか」

水谷氏によると、容疑者を射殺するようになってから麻薬王の名前が5人ほど公表されたそうだ。釈放される者もいる中、殺害される麻薬密売人は貧困層が多い。弱い立場の人には徹底的に捜査を行い、強い立場の人には穏便にする二重基準があるとして批判されている。今回の射殺については見せしめ的なものもあるのではとの見解を述べた。


そして、ドゥテルテ大統領はかなり支持されているそうだ。これまでの歴代政権が、やってきたことと比較し、同氏が過激にやっているので期待がある。フィリピン市民は貧困や汚職は勘弁してくれと考えており、同氏なら「何かやってくれるのでは?」という期待があるようだ。



この件について、日刊まにら新聞のイグナシオ・ディ氏が中継で登場し、現地の状況を解説した。「このやり方は過激過ぎ?」と聞かれ、こう答えた。

「フィリピンの人々は、こうしたやり方には慣れていないので驚いています。一方、これだけ麻薬撲滅キャンペーンを広範に過激に行っている結果、治安の改善も見られます。夜、通りにいる人も増え、より安全だと思う人もいるのでメリットがあると受け入れる人もいますね。これだけ死者があることについては、国際メディアも含め、疑問を呈するメディアもあります」


大統領は、こうした厳しい方策を取っているが、支持率は非常に高く90%台前半となっている。一方で、海外メディアはこういった容疑者の犠牲者にインタビューをして、その姿勢に疑問を抱いているそうだ。デイ氏によると、中には関係ないのに流れ弾で当たって死んだ人もいたり、低所得者層の界隈なので、誤って殺害されたことを訴える人もいるので、一概には喜べない状況にある。


また、水谷氏は現在支持率が高いことに対しては冷静で、あと半年経って支持率がどうなっているかを見なくては何とも言えないと語った。


続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000