狛犬のルーツはスフィンクス? 狛犬研究家が驚くべき事実を語る


3日放送の報道番組「AbemaPrime」では、先日アメリカ・ニューヨーク州にて発見された、佐賀県内で盗まれた肥前狛犬についての特集が組まれた。

スタジオには、狛犬について詳しい、狛犬研究家のたくきよしみつ氏が登場。狛犬についての驚くべき事実を語った。



■狛犬の起源とは

狛犬とは神社などに奉納されている、空想上の獣の守り神。その起源は諸説あるが、エジプトのスフィンクスが祖先とも言われ、古代の王様が強大な力を得るために、地上最強の生物と思われていた獅子を、真似て作ったという説がある。インド、中国、朝鮮半島を経由し、日本には平安時代に伝来。天皇の玉座を守る像として置かれるようになった。

その後時代を経て、庶民の守り神として、各地の神社へと伝わっていった。当初は、建物の中に置かれることが多く、木や金属でつくられたものが主流だったが、いつしか、外に置かれるようになり、今のような石造りに。沖縄のシーサ―も起源は同じじゃないかという説もあるらしい。


たくき氏によると、元々は「獅子・狛犬」の2体で並べられるもので、右側にツノが無い獅子、左側に狛犬の順番で置かれ、獅子が金色・黄色であるのに対し、霊獣である狛犬は銀色・白であるのが本来のスタイルだとのこと。

現在狛犬だと言われているものの多くが、両方がとも獅子の「獅子・獅子」だそうで、たくき氏はその証拠として、頭部に角が無いことを挙げる。特に関東はほとんどが両方とも獅子のタイプだという。


■盗難被害に遭った「肥前狛犬」とは


今回、盗難被害に遭った「肥前狛犬」に関しては、狛犬愛好家の間では「はじめ狛犬」と呼ばれているという。

肥前狛犬に関しては、本来は天皇の玉座にしかなかったものが、江戸になって庶民が奉納するブームが来たとき、伝統的な獅子・狛犬のスタイルを知らないままに、庶民が地元の石工に造らせたことで、情報が少ないために、独特な形になったのではないかと分析する。


狛犬の盗難被害に関しては、愛好家がネット上にアップした狛犬の写真を見て、現地に行くと盗まれてしまっていることが実際にあったとのこと。しかし、今回発見された際に、1800ドル(約18万円)で出品されていたことを見ても「盗んだところで割りに合わない」とコメント。“儲かる”という間違った認識を正していくことが、盗難防止に繋がるのではないかと語った。

狛犬愛好家は、じわじわ全国に増えてきている。その魅力は、雨風に晒され少しずつ風化していくさまだが、愛好家たちは、今回の事件をはじめ、盗難が増えていることは、楽しみに水を差す行為だと残念がっている。


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