佐賀県内で盗まれた「狛犬」 転売されたニューヨークから里帰り

佐賀県内で盗まれた「肥前狛犬(こまいぬ)」が、はるばるNYから里帰りを果たした。同県小城市の祠から盗まれた狛犬はネットオークションで転売されたのち、アメリカ、ニューヨークのギャラリーに出展されていたという。

4月、ネットオークションに出品されているのを、佐賀県内で活動する「肥前狛犬を学ぶ会」のメンバーが発見し、佐賀県警に相談。別の窃盗容疑で県警佐賀署に逮捕された佐賀市の古美術店手伝いの男(74)が5月中旬、この狛犬を盗んだと自供した。

転売先を調べていくと、米国に渡っていたことが判明。その後ニューヨークのギャラリーに展示され、1800ドル(約18万円)で売られていた。盗品とは知らなかったギャラリー側は佐賀県警の求めに応じて返還し、里帰りが実現した。

今回盗難にあった「肥前狛犬(こまいぬ)」は佐賀県独特の狛犬で素朴で愛嬌のある見た目が特徴的。室町時代末期から江戸時代中期にかけてつくられ、九州北部地方の神社などに置かれている。一般的な唐獅子形より小さく、愛らしい外見をしている。また大きさについてもそれほど巨大ではなく、高さ40センチ、幅15センチ、奥行き30センチほど。他の狛犬に比べると計量で小さく、重さは15キロで一人でも持ち運べるほどの大きさだ。

佐賀県多久市の「肥前狛犬を学ぶ会」会員の永渕秀治さん(68)によると「肥前狛犬は骨董コレクターの間でも人気が高く、盗難事件は多い」という。また、盗難品を売るためには独自の転売ルートを持っている必要があるため、組織ぐるみの犯罪である可能性も考えられる。

このような骨董品や歴史的遺物の盗難事件は後を絶たない。地方の過疎化が進み、管理の行き届いていない寺社仏閣が多くなってきていることも盗難事件が増加している原因の一つだという。

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