ニューヨーク・パリ…「世界東京化計画」が今、注目を集める

建物はそのままで看板などを、外国の街の風景に合成して東京の風景に見せる「世界東京化計画」が今注目を集めている。

この計画を進めている建築家の石井大五氏は、「建築家は建築をつくる時周りの街並みや景観というものを考えながらつくるが実際のところ思ったほど確固としたものでも永続的に続くことでもなく、ふとしたきっかけで変わってしまうものじゃないという気がした」と街並みについての持論を語った。

計画を始めたきっかけについては「都市のイメージというものは確固とした建物の部分ではなく表層的な部分で決まるのではないかと思い、世界中のいろんな都市の交換可能な部分とも言える表層的な部分を、東京で見つけたそういった部分と変えてみることで元々の都市のイメージが簡単に変わり場合によっては東京に近いイメージになるのではないかと思うったから」と述べている。

現在石井氏によって”東京化”した街は、ニューヨーク・ブエノスアイレス・ラパス・ヴェネツィア・パリなど。実際にどのように東京化するのか。南米ボリビアの首都ラパスを例に挙げると、まず電柱・ガードレール・電線を加え、地面をアスファルトに変え東京の街に普通にある看板や自動販売機を置く。そうするだけで異国の町の一角が見慣れた東京の街並みに一瞬で変わる。

他の国々に比べ東京をはじめとしたアジアには看板が多いイメージだが、その理由として欧米では公害条例などの規制が厳しいことなどが挙げられる。そのため普段はない看板を加えるだけで一気に東京の街並みに近づくのだ。

石井氏は「東京の街並みを見たときに看板がたくさんあったり、白や黄緑色のガードレールが置かれていたりと雑然と見える景色に対しもう少し綺麗にしてもいいのではと思うこともあるかもしれないが、世界のいろいろな街を行ってみて東京を見返すとそれはそれで個性的で魅力的に見えたりといった部分もある」と自国の良さに改めて気づけるといった利点もある。

アジアの国々を東京化しない理由としては「下手に日本化してしまうと植民市主義とかの話と勘違いされかねないという不安要素があるため」だと説明した。

「今後は実際にどこかの街の一角を一時的にでも東京に変えられたらいい」と今後の取り組みについて語った。

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