母の遺骨をかぶったカラカラ…ポケモンたちの切ないエピソード 

 ポケモンGOが流行っている。弊社でも普段はスマホゲームなどをしなさそうな女性社員までもが、昼休みになると渋谷をフラフラ。ポケスポットや新たなポケモンを求めて宇田川町や神泉、松濤に繰り出している。隣の席の女性社員Kさんもそのひとり。Kさんは28歳、ポケモン第一世代で子供のころからポケモンに親しんでいる。彼女は「図鑑」を見るのが好きだそうで、その情報を報告してくる。

「ねえねえTさん、知ってました?カラカラの頭の骨ってお母さんの頭蓋骨なんですって」


 Kさんによると、それぞれのポケモンには抱えている過去があるそうで、その不幸な境遇に彼女は心を痛めているというのだ。今回はそんなKさんもおすすめする「切ないポケモンのエピソード」を紹介する。


1. 頭のホネは母の遺骨、滲んだ染みは涙のあと「カラカラ」

『2度と会えない母親の面影を満月にみつけて泣き声をあげる。被っているホネの染みは涙のあと。』(ポケモンGO)

『しにわかれた ははおやの ほねをあたまに かぶっている。さびしいときおおごえで なくという。』(ファイアレッド )


 「こどくポケモン」のカラカラは、その名の通り悲しい過去を背負った孤独なポケモン。ポケモン墓地・ポケモンタワーがあるシオンタウンに生息している。

 2013年に放送された『ポケットモンスター THE ORIGIN』でも描かれているが、カラカラの母にあたるガラガラが、ロケット団によって殺され、カラカラは頭にその骨を被っているという。その母ガラガラは、 ポケモンタワーに幽霊として現れ、 ゲーム内では戦闘で倒さなければ次に進むことができない。 倒すと無事に成仏するが、子供たちとしてはどうしても感傷的になってしまうトラウマの一戦だ。


 「カラカラ」の名前の由来についても『しにわかれた ははおやを おもいだし ないてしまうとき あたまに かぶった ホネが からからと おとを たてる。』(ダイヤモンド)と、図鑑に説明書きがあり物悲しさを感じさせる。


『しにわかれた ははおやの ホネを いつも かぶっているので すがおが どんなふうか わからない。』(銀・ソウルシルバー


 果たしてカラカラはホネの下でどんな表情を浮かべているのだろうか。


2. なぜ生き残っているのか誰にも分からない「コイキング」

『跳ねることしかしない情けないポケモン。なぜ跳ねるのか調べた研究者がいるほどとにかく跳ねて跳ねて跳ねまくる。』(ポケモンGO)


 コイキングは、悲しいほどに弱くその弱さに定評のあるポケモン。 しかし、進化すると人気ポケモン・ギャラドスになるため「ポケモンGO」でも必死に集めている人が多数。(「ポケモンGO」では100匹集めると進化。)技は「跳ねる」しかなく、攻撃力はほぼ皆無。その様はただの鯉。しかも、ホネと鱗だらけで身がほとんどなく食用にも向いてないらしい。鯉が滝を登ると龍になるという「登龍門」の故事を基にされているが、進化前はどうしてもぞんざいに扱われてしまう。

 その扱いのひどさはかなりのもで、進化後を知っているはずの図鑑の中の人にさえ「ひ弱で情けないポケモン」「なぜ生き残っているのか誰にも分からない」と言われてしまうのだ。以下、各バージョンでの図鑑の説明文だ。


『ちからも スピードも ほとんどダメ。せかいで いちばん よわくて なさけない ポケモンだ。』(赤・緑、ファイアレッド、X)

『おおむかしは まだ もうすこし つよかったらしい。しかし いまは かなしい くらいに よわいのだ。』(青、リーフグリーン、Y)

『たよりないので ゆうめいなポケモン。うみ かわ いけ みずたまり いたるところを およいでいる。』(ピカチュウ)

『ちからのない なさけない ポケモン。たまに たかく とびはねても 2メートルを こすのが やっとだ。』(金、ハートゴールド)

『とにかくはねる。いみもなく はねる。はねているときに とんできた ピジョンなどに つかまってしまう。』(銀、ソウルシルバー)

『ながれの はやい ところでは ただ ながされて いくだけの ひよわで なさけない ポケモン。』(クリスタル)

『はねる ことしか しない なさけない ポケモン。なぜ はねるのか しらべた けんきゅうしゃが いるほど とにかく はねて はねて はねまくる。』(ルビー、オメガルビー)

『はねている だけで まんぞくに たたかえないため よわいと おもわれているが どんなに よごれた みずでも くらせる しぶとい ポケモンなのだ。』(サファイア)

『およぐ ちからが よわいため ながされてしまう。ながれの よどんだ ばしょを のぞいてみれば ながされてきた コイキングが たまっているぞ。』(エメラルド)

『せかいいち よわいと いわれる コイキングが なぜ いきのこって いるのか だれも わからない。』(ダイヤモンド)

『ゆるやかな かわの ながれでも さからえずに ながされてしまう。なぜだか いつも はねている。』(パール)

『ながねん いきた コイキングは はねるだけで やまをも こえるが わざのいりょくは よわいまま。』(プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2)


 いい大人が言い方を変えられるだけ変えてコイキングの悪口を言いまくっている。博士に送ったコイキングは一体なにに使われているのだろうか…。


3. 本体はムシではなくキノコ 意思をのっとられた「パラス」「パラセクト」

パラスから養分を吸い取って大きくなるキノコは冬虫夏草と呼ばれている。(ポケモンGO)


 パラスは一見ヤドカリのように見えるが、実際には「きのこポケモン」。冬虫夏草に寄生されており、進化(乗っ取りが進行)するとパラセクトになってしまう。


 両者を比べると分かるように、パラスからパラセクトになる過程で、背中のきのこは大きく、つぶらだった瞳は輝きを失い真っ白になっている。これは意識までもがキノコに乗っ取られた証拠。こうなってしまえば、パラセクトは完全にムシではなくキノコだ。


 パラセクトの説明は以下の通り。湿った場所を好むとされているが、それももちろん冬虫夏草の意思、パラスの意思は全く関係ない。


『ずっと エキスを すいつづけられ もはや ムシではなく せなかの キノコが かんがえているようだ。』 (ピカチュウ)

『ムシから エキスが すえなくなると せなかのキノコは ムシの タマゴを みつけて ほうしを うえつける。』(クリスタル)

『ムシの からだより おおきくなった キノコの いしで かつどうする。しめった ばしょを このむという。』(青・リーフグリーン )

『くらくて しめった ばしょをこのむ。それは ムシではなく おおきくなった せなかの キノコの このみなのだ。 』(金・ハートゴールド )


 進化前のパラスはポケモンGO内で、頭をかくようなアクションをする。これは頭に寄生した冬虫夏草を追い払おうとしているのかもしれない。




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