アジアのノーベル賞「マグサイサイ賞」、日本の青年海外協力隊が受賞

今年の7月27日に、アジアのノーベル賞とも言われる「ラモン・マグサイサイ賞」を、日本のJICA(国際協力機構)の青年海外協力隊が受賞した。

マグサイサイ賞は、フィリピンの財団がラモン・マグサイサイ大統領を記念して1958年に設立した賞であり、アジアで社会貢献をした団体や個人に毎年贈られる。

JICAの青年海外協力隊は1965年度にラオス、フィリピンなど5ヶ国で活動を開始して以来、世界88ヶ国でのべ4万人あまりが途上国支援のボランティアを続けてきたことが高く評価され、受賞に至った。JICAによると、現在もおよそ2000人が世界中で活動している。

JICAは「今回の受賞を大変光栄に思います。今後も『現地の人々とともに』という伝統を大事にしながら、開発途上国が抱える問題に草の根レベルで取り組み、経済や社会の発展に貢献してまいります」とコメントしている。


授賞式は8月31日にマニラで行われる予定だ。

JICAのアドバイザーとして多くのODA事業や海外への支援にかかわってきた、明治学院大学国際平和研究所の勝俣誠氏は、「この受賞は海外協力というより、ボランティアで草の根レベルの活動を高く評価してこそのものであり、だからこそこの賞は面白い。」と語った。

また、「マグサイサイ賞をJICA青年海外協力隊が受賞することにどんな意味があるのか」という質問に対して、「途上国に対する意識が、問題を解決するための小さな行動を積み重ねることの意識に繋がる。」と、賞の価値を説明した。

インドネシアの小学校で現地の先生とともに算数、音楽を教えているというJICA青年海外協力隊の一員である鈴木結依氏は、「大きな賞を受賞したということで驚いたが、これは今までの先輩含め多くの協力隊が地道に活動してきた結果だと感じる。」と述べた。やはりここでも地道な努力というこの受賞に関するキーワードと言えるのかもしれない。

JICAの青年海外協力隊は一般的なボランティア活動とは違い、国民の税金でまかなわれている公的な政策である。鈴木氏も言及していたが、現地の人々も日本国民の税金でまかなわれていることを知っているため、彼らは青年海外協力隊の人々だけではなく日本人全体に感謝しているという。受賞後もこういった地道なODA活動を次世代へとつないでいくことができるか、活動に注目が集まる。

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