米大統領選、どちらが勝つか?二つのポイントを識者が語る

アメリカ合衆国では、民主党がクリントン氏、共和党がトランプ氏を大統領候補として正式に指名した。

大統領選が熱を帯びる中、ハリウッドを代表する女優や監督、総勢120名が「我々は、トランプ氏を敗北させるために結束する」という声明を発表した。女優のメグ・ライアン氏、ジェーン・フォンダ氏、そして映画監督のマイケル・ムーア氏らが名を連ねた。

声明では更に、トランプ氏がメキシコ人、黒人、女性、難民、障害者などを攻撃したと批判している。「トランプ氏、そして憎しみに満ちたイデオロギーを倒そう」と有権者に呼びかけた。

また、27日にペンシルべニア州フィラデルフィアで開催された民主党全国大会でオバマ大統領が「過酷な大統領職はクリントン氏が適任」と力説した。そして、クリントン氏がサプライズで登壇し、オバマ大統領氏と抱き合い、党の結束を演出。

同日、対するトランプ氏は演説の中で、国務長官時代のクリントン氏が内規に反して私的なメールサーバを使用していたスキャンダルに触れ、その際に「消去されたメールをロシアにハッキングしてもらおう」舌鋒鋭くまくしたてた。

ますますヒートアップしていくアメリカ大統領選。11月の本戦まで目が離せない状況だ。

そんな大統領選をより詳しく知るため、アメリカで活動しているコラムニストの町山智浩さんに事情を聞いた。

まずハリウッドの反トランプ声明について「1940年代から1950年代にかけて、ハリウッドの面々が共産主義的でソ連のスパイをしている、という容疑を共和党にかけられ、そこから長く確執がある。」と言及した。

また、「クリントン氏が長く優勢であったのに、ここにきてトランプ勢力が勢いを増したから危機を感じてこのような運動が行われているのか」という質問に対して「トランプ勢力が勢いを増したのは、その直前に共和党大会が行われていたから。基本的に大会直後はその勢力が拡大する傾向にある。」と、党大会の影響であると説明した。

加えて「大統領選で勝つためにはオハイオ州、ペンシルベニア州、フロリダ州の激戦区で票を獲ることが重要。他の州ではどこに投票するかは決まっていて、ここ十年以上動いていない。トランプ氏が党大会で、工場で働く人口が多いオハイオ州とペンシルベニア州に寄せた演説をしていたので、可能性はあるだろう」と述べた。

最後に、「率直にどちらが勝つと思うか」という質問に対しては「二つのポイントがある。一つは、現在アメリカの経済は調子がいいが、これから悪くなると現政権と違った政党が有利になるということ。もう一つは、トランプ氏が警察権力の強化やテロの防止を大きく掲げているので、これから暴力事件やテロが増えていったとしたらトランプ氏優勢になるのは間違いないということである」と、現時点では判断できないことを述べ、その要因を語った。

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