リオ五輪 ブラジルのルセフ大統領が開会式出席を拒否


来月5日に開会式が迫るリオ五輪をめぐって、現地メディアは弾劾手続きの開始を受けて停職中のブラジルのジルマ・ルセフ大統領が開会式出席を拒否したと報じた。

25日ルセフ大統領は、フランスのラジオ局の取材に対し「オリンピックで二次的な役割に甘んじるつもりはない」とし、国家元首の立場でなければオリンピックに参加する気はないことを明らかにした。

そもそもルセフ大統領が国家元首の立場を危ぶまれている背景には、政府予算の不正会計問題がある。ブラジル国内ではその進退をめぐり、大規模なデモにまで発展した。今年5月ブラジル議会はルセフ大統領に対する弾劾審議の開始を決定し、最大180日の停職に追い込んだ。それに伴いテメル副大統領が大統領代行に就任した。

地元メディアによると開会式ではテメル大統領代行が開会宣言することが決まっており、停職中のルセフ大統領は歴代大統領とともに招待を受けていたがこれを拒否したため、オリンピック開催国のトップが開会式を欠席という異例の事態になろうとしている。

ルセフ氏はリオオリンピックの準備に携わっており自身でも「このオリンピックの母親のように感じている」と発言をするほど愛着を感じていたようだ。

プライベートでは2度の離婚を経験しているジルマ・ルセフ氏だが、ブラジル史上初の女性大統領として大きく注目された。前年の大統領の政策を引き継ぎ、主に貧困層に支持をされ大きな期待をもたらした。20代の頃軍事政権下に左翼ゲリラ活動で逮捕され拷問に耐えたという経験もある。ルセフ氏は2012年アメリカ経済誌『フォーブス(Forbes)』が選んだ「世界で最も影響力のある女性100人」でドイツのメルケル首相、アメリカのヒラリー・クリントン氏に続いて3位にランクインした。しかし今年は100位以内にもランクインせず、停職直前には支持率も著しく低下した。

弾劾裁判で有罪判決が出ればルセフ氏は罷免され、テメル氏が後任に就く。

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000