相模原市の障害者刺殺事件 このような事件から身を守るには?

7月26日、神奈川県・相模原市にある、知的障害者など約150人が入居している障害者施設「津久井やまゆり園」で入居者ら19人が刺殺、26人が重軽傷を負ったとされる事件が起きた。26日午前11時の段階で、4人が緊急手術を行っているという。

「ナイフを持った男が施設に来ている」との110番通報があったのは午前2時45分ごろ。そして、午前3時にはこの施設の元職員が署に出頭してきた。

殺人未遂の疑いで緊急逮捕されたのは植松 聖 容疑者(26)。

植松容疑者のかばんからは血痕が付着した二本の果物ナイフと菜切りナイフが見つかった。「私がやりました。やつをやった」「ナイフで刺したことは間違いない」などと話しており、容疑を認めているという。

植松容疑者は2013年4月から「津久井やまゆり園」で常勤職員として働いていたが、今年2月19日に退職していた。

植松容疑者の元同僚である女性の話によると「利用者に暴力を振るったりしたので退職させられた」という。また、植松容疑者の知人によると最近、「障害者がいなくなれば、世の中は平和だ」「お告げがきた」と不審な発言をしていたという。

2月14日には、植松容疑者が衆議院議長公邸を訪問し「私の目標は障害者の方が保護者の同意を得て安楽死できる世界です」などと障害者などへの不満を綴った手紙を渡そうとしたが受付で断られ、また翌日にも公邸を訪れるという出来事も起こっていた。

その手紙には、津久井やまゆり園を名指しし、「勤務先の障害者を殺す」「夜に決行する」といった内容が含まれていたことから施設職員が警察に連絡し、2月19日、相模原市は植松容疑者を措置入院させた。入院中、植松容疑者の尿と血液からは大麻の薬物反応がでていたという。しかし再診察を経て医師の判断により3月2日には退院していた。


この事件について東京未来大学こども心理学部の出口保行教授は「今回の事件はこれだけ短時間でこれだけ多くの被害者が出ている。周到な計画がない限りこの事件の実行はあり得ない。色々なシミュレーションをしながら、この事件を起こすための訓練をするなど、かなり長い時間をかけてこの事件にたどりついたのでは。」と語る。

防犯対策という視点から、元警視庁刑事の吉川 祐二氏は「障害者の方々は個々の防犯対策というのはとりようがない。そうなると防犯設備などに頼るしかないが、今回2月にこのようなこと(容疑者の衆議院議長公邸訪問、措置入院)がありながらも施設に常駐していた警備員は一人であった。また、防犯カメラが18台設置されてはいたが、後で内容を確認するだけにしか使われていなかった。ここに若干の問題があったのでは。」と施設側の防犯意識に疑問を呈した。

ではこのような事件から身を守るにはどうすればいいのだろうか。

吉川氏は「日本では色々な犯罪が起きているが、それに対して日本人は他人事のように感じてしまっている。また、周りが守ってくれるという認識が強い。このような事件が起きた時には、自分の身の回りに置き換えて考え、自分なりの危機管理を徹底するということが必要である。」と述べた。

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