ロシア選手団がリオ五輪出場へ ロンドン五輪メダリスト・立石諒が見解を明かす

ドーピング問題から、リオ五輪出場が危ぶまれたロシアだが、結局は各競技団体の判断に委ねられることとなり、ロシア全体で出場禁止といった事態は回避された。IOCはロシア選手を全面的には排除しない決定を下したのだ。

25日に放送された『AbemaPrime』(AbemaTV)には、ロンドン五輪水泳男子平泳ぎ200mの銅メダリスト・立石諒が出演。今回のIOCの決定についてスポーツ選手として意見した。



「スポーツ選手の意見としては、チャンスがあったほうがと思うけど、いち個人の意見としては、組織ぐるみでやっている国を出すのは反対です。オリンピックというものは、もしかしたらもう一生出られないかもしれないものです。(陽性反応が)出てこない時期にドーピングやっていたかもしれないじゃないですか……。と考えると、(自分が)負けた時に言い訳になり、一生残ってしまいます。スポーツ選手は応援されなくなったら終わりです。それがすべてです。ドーピングをしているような選手は……どうなんでしょうか。ロシアは昔から強い国です。先頭切ってクリーンなことをやらなくてはいけない国なんです」



ここで、五輪の事情に詳しいスポーツコンサルタントの春日良一氏が登場。今回のIOCの決定についてはこう述べた。

「まぁ、色々批判もありますが、ある意味で、妥当な判断だったのかなと思います。というのも、五輪というのは、目的が、世界平和構築にあります。スポーツで世界平和構築。ですから、この大会を持続しなくてはいけないのですね。持続性を考えた場合、トップの選手が出られないというのは――、大きなスポーツパワーを持ってるロシアが出られないのを、オリンピックといえるかってことです。盛り上がりの欠如が起きてくると、急にオリンピックの価値が下がるので、その部分では妥協しなくてはいけないです」



ここで、番組MCの村本大輔(ウーマンラッシュアワー)が「IOCは弱腰! と言いたくないですか?」と疑問を呈すると春日氏は「言いたいところはありますよ」とまずは述べたうえで、裏事情を解説した。

「五輪は純粋なスポーツですが、世界平和構築運動でもあるので、政治とやり取りしなくてはいけません。たとえばロシアが国家ぐるみでやっていたことについて、IOCの方から批判的なコメントが来たり、指導があったはず。皆さんがどう思ってるかは知らないです。でも、IOCのバッハ会長はスポーツディプロマシー(スポーツを通じた外交)をやっている方で、プーチン(露大統領)とも親しいです。プーチンにもかなりのレベルでこの問題について説明しています」


一説によると、バッハ氏が会長に就任した時に真っ先に祝福したのはプーチン氏なのだとか。そして、今回、ドーピング検査については第三国を入れて調査するとロシアは明言。これについて春日氏はこう述べた。

「これは、IOCにロシアが謝ったってことです。プーチン大統領がそこを明言した。IOCのバッハ会長はそうさせたんです。結果、バランスをとるということになりましたが、その代わり、ドーピングをやってる選手はダメですよ、クリーンじゃないのでだめですよ、と条件を付けたのですね。IOCからプーチンに圧力をかけたとみていいです」


こうした政治的決着に選手が左右されることについて立石は「上が判断したということは、受け入れなくてはいけないのが僕達。その上で負けないんだという気持ちでやらなくてはいけないです。出ると上が決めたのであれば出なくてはいけません」と選手としての立場を語った。


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