中国人旅行客の爆買いは終焉に?


政府観光局は20日、今年4~6月の中国人旅行客1人あたりの支出が前年同期比22.9%減、そのうち買い物代は前年同期比27.3%減と発表した。また同じく今日発表された6月の百貨店の売上高でも中国人旅行客を含む外国人旅行客の1人当たりの購入額がおよそ3割減少の前年比30.2%減と発表され、3か月連続で前の年を下回った。

昨年の流行語大賞にまで選出され日本を席巻した爆買いは終焉を迎えようとしているのだろうか。かつての爆買いが勢いを失っている背景には何があるのか。

まずは、10%以上円高になったことが挙げられる。それに加え、購入する品目がカメラ、時計、家電製品、ブランド品などの高額商品から化粧品などの単価の低い消耗品にシフトしていることが影響しているとみられている。

百貨店での外国人の購入単価が大幅に落ち込んでいることに関して、外国人旅行客誘致促進地域創生機構理事長の坂口岳洋氏は、「落ち込んでいるというよりピークを打った」と、とらえている。

去年、日本を訪れた中国人旅行客のうち、日本を初めて訪れた割合が62%。この割合は2、3年前はほとんどが初めての旅行客が占めていたが、年々初めて訪日する旅行客が減っている。

「初めて訪日する客が減ってお金の使い方が変わったことが、購入単価減少に大きく関わっている」と坂口氏は述べた。初めて来る時はお土産を買いたいためお金を多く使う傾向があるが、2回目以降になるとお土産以外のことにお金を振り分けるケースが多いようである。お土産以外のこととして、エステやテーマパークといった体験型のものがあげられる。訪日リピーター客の増加で消費行動が買い物から「観光そのもの」や「体験」シフトする動きが顕在化されているのである。

そのニーズに合わせ、物を売るだけでなく中国人向けにマーケティングや戦略を考えていくことが肝要だろう。また、中国は文化大革命でかつての歴史に関するものを破壊、損失してしまっている。日本の伝統文化を見ることで、昔の文化を求めてきている人も少なくないとも述べられている。

絶えず変化する中国人旅行客のニーズにいかに応えるかが、今後の大きな課題であることは間違いない。

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