旅行作家・嵐よういちが語るチェルノブイリの「今」 強制退去後の現地とは

AbemaTV『AbemaPrime』水曜コーナー、「REINAの知らない世界奇人紀行」に旅行作家の嵐よういちさんが出演。同コーナーは、お笑いコンビ・セクシーチョコレートのREINAがちょっと変わった旅をしている人“奇人”をお届けする企画だ。

嵐さんは25年以上をかけて歩いた世界、その数81。スラム街をはじめとする世界の危険な話から下世話な旅話が満載の著書「ブラックロード」シリーズは、10作以上。、現在は『世界「誰も行かない場所」だけ紀行』が発売中の嵐さんが、番組で、これまでめぐった世界各国について、危険な目にあった体験について語った。



■25年以上世界旅行! 嵐さんを突き動かしている思いは

南米ボリビアでは、ウユニ塩湖の絶景を鑑賞。アフリカのマダガスカルでは、なぜか牛車(ぎっしゃ)に乗り…そしてある時は、インドネシアのスラム街を取材。“奇人”、旅行作家 嵐よういちさんは、20歳のころにアメリカ、イギリスに留学。

嵐さんを突き動かしているのは、海外の面白いものを、自分の目で見たいという、少年のような思いだ。

番組では、つい先日訪れたばかりのウクライナ・チェルノブイリ、そして嵐さんがもっともよく知るというブラジルについて語ってくれた。


■コソボで強盗に襲われ…「人間、本当に恐いと脱糞する」



――アメリカとイギリスに、留学したきっかけは?

嵐:その2つの国には、昔から住みたいなと思っていたんです。その歳になって実現させただけ。ほぼ遊んでいました。それまで海外にはタイとかオーストラリアにちょっと行ったことがあるだけ。単なる興味、ですね。その国の人は何を食べているんだろうとか。英語力は普通でした。スラム街も、どういう人が住んでいるのかとかいう興味で…。


――恐い思いをしたことは…

嵐:数限りなくあります。「殺されるかな」と思ったのは、ケニアで後ろから強盗に襲われて、足とか血だらけになりました。あまりの恐怖で脱糞しちゃったんですけど、その恐怖は今でも覚えていますね。人間、本当に恐いと漏らすんだな、と、そのときわかりました。

番組ゲスト出演者の板尾創路:スカンクがおならするのと一緒で…。防衛本能ですかね。


――印象に残っている国は?

嵐:コソボがよかったですね。ユーゴスラビアの戦争とかで危険な印象があるんですけど、人はやさしいし、物価は安いし、治安はいいし、感動しましたね。イメージと違ってびっくりしました。


■嵐さんのみた、チェルノブイリの「今」



そんな嵐さんが先月訪れていた場所が、ウクライナのチェルノブイリだ。

チェルノブイリというと、1986年に起きた原発事故。国際原子力事象評価尺度による深刻度は、福島第一原発事故と同じレベル。放射性物質の放出量は、福島のおよそ6倍だった。あれからちょうど30年。番組では、嵐さんが実際に撮影したという現地の映像が流された。

嵐:チェルノブイリのなかに遊園地があるんです。これはオープン4、5日前に事故が起こったので、オープンすることなく閉館。強制退去のあと、そのままになって…。残っている理由もなく、ただ残っているだけのものです。


――団地の様子も。随分荒れていますね?

嵐:ガイドの人にきいたんですけれど、強制退去したあとに、不良グループとかがどんどん侵入しちゃうんです。そいつらがめちゃくちゃ荒らして、いろんなものをかっぱらったりして。



――入って危険ではないのでしょうか?

嵐:ツアーに組み込まれていて、放射能も反応するが“人体に影響はない”と言っていましたね。本当かどうかわからないですけれども。


――なぜ、今回はチェルノブイリへ?

嵐:事故当時、ぼくは学生で、ものすごい衝撃を受けたんです。ずっと頭に残っていて。そして何年か前からツアーを開催しているというのを知って、行ってみようかなと。


――ツアーは結構人気があるのでしょうか?

嵐:1日1回の催行で、5日前にネットで予約しないといけない。アメリカ人、イギリス人、あとロシア人の参加者が多かったですね。


――廃墟のところは、今後どうなるのでしょう?

嵐:そのままじゃないでしょうか。壊すのもお金がかかるし。ビルとかも風化して自然に壊れるのを待つだけじゃないですかね。

時間が止まっていますね。異様な空間、たまに生活臭が残っている部分もありますし、そういうのをみるとなんとも言えない気持ちになりますよね。



■嵐さんの語る「ブラジル」

嵐さんは、各国のなかでもブラジルがお気に入りで、これまで7回も行くほど。


――魅力は。

嵐:人の良さです。馬鹿みたいに陽気。(リオのカーニバルのときのセクシー女性の写真をみて)こっちの良さのほうが大きいかもしれませんけど(笑)


――リオでは今、治安が不安定な状態になっていますが…

嵐:僕からいえば昔から。景気がよくても治安は悪い。最下層は貧乏のままで仕事もないから、一緒なんです。ただ貧乏でも明るいんですよ。今が楽しければいいんです。


――危険な場所へは?

嵐:「ファベーラ」といわれるスラム街とか。マフィアがいて警官と銃で撃ちあっているような場所です。ただ(リオデジャネイロの)ファベーラも全部が全部、危険なわけではないんです。


■嵐さんの旅行術

――それぞれの国でコミュニケーションをとれる秘訣は?

嵐:態度がでかいといわれます(笑)。1週間くらいで(現地に)慣れちゃって、どうみても東洋人なのに道を聞かれたり。


――行く前に現地のことを調べる?

嵐:10年位前から調べています。それ(現地取材)を求めるメディアとかもあるので。


――入国手続きで最も大変だったのは?

嵐:イスラエルですね。別室に連れて行かれて、腹立つくらい根掘り葉掘り。もう、行きたくないですね…。日本のパスポートは無敵ですね、イスラエル以外は無敵。ロシアとかにいっても、日本のパスポートがあれば、ビザはいりますが、入国カードも書く必要がなく無敵です。


――食べ物がおいしかったのは?

嵐:ジョージア(グルジア)です。ビーフシチューや肉じゃがのようなものがあって、味が日本人向きなんです。はまっちゃいましたね。日本で流行らないかなと。


――今後行ってみたい国は。

嵐:やっぱり西アフリカのほうを。殆ど行っていないので、4、5カ国くらい。あんまり行きたくないんですけど…(そのあたりの国はお酒が飲めないので)。お酒が飲めないほど辛いものはないんで。お酒、大好きなんです。モロッコにいってビール無いって言われて、なんのためにオレはここにいるんだっていうくらい。テンションがガタ落ちしますね。


――嵐さんはどうやって身を守っているんですか?

嵐:死ぬ時は人間死ぬんだなという感覚です。海外保険には入っています。危険なところは日本円にして5000円くらいもっていく。銃を突きつけられて一円ももっていなかったら、それで腹いせにやられちゃうんですよ。



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