トルコのクーデター“大統領による演出”説を専門家が否定 「トルコ人は陰謀論好き」

トルコで15日に起きたクーデター未遂を巡って、メリチ駐日トルコ大使が、20日に記者会見をおこなった。メリチ大使は、「トルコの社会生活は通常に戻った」と発言し「今後はクーデターを企てた集団が、重く処罰される方針で、しかるべき処置を講じる」と述べた。

これに関して、20日放送されたニュース番組AbemaTV「AbemaPrime」では、中東情勢に詳しい放送大学教授の高橋和夫氏をゲストに招き、今回のクーデターや、今後のトルコ情勢について見解を伺った。



■メリチ大使の発言、真意は額面通りではない?

メリチ大使の発言に関して、高橋氏は「大使は自分の国が安定していると発言することが仕事」だとコメントし「(大使の発言を)額面通り受け取る必要は無い」とし、記者会見で述べられていることが全てではないとした。

一部メディア、公務員、私立教育機関教員の免許取り消しや停職処分となっていることについては、エルドアン大統領が「クーデターは神様からの贈り物」だと発言していることをあげ

「以前からリストアップされていたものを元に、今回のクーデターをチャンスだと考え、動いたのではないか」

「(今後も)大統領と敵対、もしくは敵対する可能性がある人物や団体に対しての動きが活発化する」

と分析。


■クーデターは、大統領による演出? 専門家の見立ては

今回のクーデターが、“大統領による演出”との見方があることについては、大統領の側近が亡くなっていることなどから否定。「トルコの人は陰謀論が好き。『今日は暑いな』となると『アメリカのせいじゃない?』と言うほど」とトルコの国民性を挙げ、“大統領擁護派と否定派が、特別な証拠もないまま陰謀論をぶつけあっているだけ”と説明した。

また今回のクーデターが起こったことに関しては「エルドアン大統領は、これまでも10年以上政権を握っていて、軍のクーデターを常に心配していた。これまでも軍の弱体化を進めていて、骨抜きにしていたと思ったが、実は結構骨が残っていたという感じ。クーデターを起こした連中はこれが最後のチャンスだと思っていたと考えます」と解説した。


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