『チーム・バチスタの栄光』海堂尊が革命家、チェ・ゲバラの軌跡を描く

『チーム・バチスタの栄光』などで知られる作家・海堂尊氏が、18日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演。海堂氏はキューバ革命の英雄、チェ・ゲバラが死して50年となる2017年を前に、ゲバラを主人公とした長編4部作に挑戦しており、今年6月11日には、その第1作目となる『ポーラースター ゲバラ覚醒』を発売。そして、18日の同番組ではチェ・ゲバラについての特集が組まれた。



■海堂尊氏が注目するキューバの革命家 チェ・ゲバラとは?

チェ・ゲバラは1928年生まれ。医師の資格を取得しながら、放浪の旅をするなかでラテンアメリカの貧困に直面。フィデル・カストロと出会ったことで「世界を変えたい!」との思いを抱き、1959年にキューバ革命を起こした。

海堂氏は、チェ・ゲバラのどこに惹かれたのかという問いに、

「無名の男が、たまたま居合わせたカストロと一緒に大国・アメリカの支配から脱するための革命を起こした。それを成功させた後に、今度はボリビアに渡り、南米全体を開放する―ひとつの大きな国をつくるという目標を掲げたが、ゲリラ戦に失敗。…なんでそんな革命に身を投じたのかを、納得してもらえるような作品を描きたいと思った」

と説明。革命に身を投じた理由について、海堂氏自身、「知りたくてとりかかっている」といい、「書いているうちにだんだんわかってきて、この物語が完結したときにその答えがわかるのではないか」と話す。



■執筆にあたり、海堂氏の読んだ関連資料は2、300冊

「ベーシックな資料を読んで、あとは物語を書きながら読み足していく。最初は読みこなせないけれど、読んで書いているうちにだんだん理解できるようになって、資料を読むスピードもあがって、さらに理解も高まるので、今はだいぶ楽になりました。1950年代、60年代の中南米、アメリカ、ヨーロッパ、要するにその次代の世界歴史を勉強しなくてはいけないので、受験生みたいな生活をしています(笑)」

長編4部作『ポーラースター』の第1部は、“ゲバラ青春篇”。革命家となる前、チリで新聞社の特派員になり、セクシーな人妻とお近づきになるなど、若さを謳歌する一方で、独裁者の専横ぶり、社会的弱者の困窮を目の当たりにし、義憤にかられていく…。

第2部で中米放浪編、第3部でカストロ立志編、第4部でキューバ革命編と続き、ゲバラがどのようにして英雄となっていくのかを描く。



なお、昨年キューバはアメリカと国交を回復。番組コメンテーターの堀潤氏は、海堂氏に「(キューバ革命後も、アメリカは)経済的な覇権を広げ、格差は開く一方。でもあのときの苦労というか、根本的なものが解決されないまま大きな資本主義の中に取り込まれている。国交回復をゲバラがきいたらどう思うか?」と質問。

海堂氏は、「不本意だと思います」としながらも、「裏を返すと、アメリカが経済的なデメリットを感じているから国交を回復させた。アメリカの南部などはキューバと商売をしたくて仕方がないという側面もあった」という見方を紹介した。


国交を回復したアメリカとキューバだが、57年前に革命を起こしたゲバラの想いを、海堂氏がひもとく――。『ポーラースター』は、第4部までを2017年中に出版する予定だという。


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