町山智浩が現地事情解説 米で白人警官が黒人を射殺する事例多発

今年7月に入ってからアメリカでは、白人警察官と黒人市民に関連した射殺事件が相次いでいる。5日にはルイジアナ州で白人警察官が黒人男性を取り押さえて射殺。6日にはミネソタ州で白人警察官が車を運転中の黒人男性に一時停止を要求し、その後射殺。7日にはこうした事件の抗議デモが発生したテキサス州で、デモの直後、黒人の男が5人の白人警察官を射殺。そして17日には黒人の男が警察官6人に銃を乱射し3人が死亡した。


アメリカでは白人警察官が無実の黒人を射殺し、それが原因でデモに発展する事態がこの数十年間相次いでいる。こうした状況を在米ジャーナリストの町山智浩氏が18日に生放送された『AbemaPrime』(AbemaTV)で解説した。



町山氏は現在は緊迫状態が各地で続いているとしたが、これに対し、番組MCの村本大輔(ウーマンラッシュアワー)が「警察官がおかしい、みたいに思える状況ですが、アメリカの警官ってそんなおかしな感じなのでしょうか?」と質問。


町山氏は「去年からのペースだと、警官が殺す人数は1000人を超えているので、これは異常事態です。警官が殺されるのは30人~50人ですので、これは警官が殺す方が多いといえましょう。最近は、警官が人々を呼び止めたりする率が高くなっている。黒人についての報道が多いですが、実際は白人も射殺されています。私がいるカリフォルニアのフレズノでも、白人男性は殺されています」と語った。



職務質問をした人物にID提示を求めるなどしてポケットに手を入れるところで銃を取ったと解釈され、警官が機先を制すべく先に撃つような例も相次いだ。これについて町山氏はどう見ているのか。


「ルイジアナやミネソタでは、正規のライセンスを取った拳銃を持っている人が街を歩いています。それを警官が通告したらポケットに手を入れるなどし、銃を取り出すのかと警官が怯えて撃たれる結果に。アメリカでは拳銃を持つ人が増えていて、この事件の中、売上が上がっています。皆が拳銃を持てば、犯罪を防げ、安全になると言われているが、そこで保有率が上がり、警官が恐れているという状況があります」


ここで、番組コメンテーターの8bit news主宰・堀潤氏が「カリフォルニアでは、議会で銃規制の法案ができて、大統領選で銃規制が争点になっています。銃を規制すればいいのでしょうか? それとも人種差別の根源的なものがあるのでしょうか?」と問いかけた。町山氏はこう答える。


「人種差別というものは、法律で規制することはできません。あと、銃規制は法律では不可能です。というのも、現在『オープンキャリー』という銃を持ったまま歩くことが許されているから。それが許されていないのが、カリフォルニア、ニューヨーク、フロリダなど外国からの人が来る人の多い州で、他の多くの州では持てます。観光客が多いところでは禁止していますが、アサルトライフルという戦争で使う銃を持ってコンビニに行けたりするんですよ。昔、ハロウィンの時にルイジアナで日本人の少年を射殺した男は、5~6丁の銃を持っていたそうです」


ここ数年、白人警官による黒人射殺問題が過激になった理由について、町山氏はスマホの普及が最大の要因だと分析する。というのも、スマホがあるため、丸腰の黒人が白人警察官から撃たれる様子がネットに動画で公開されるようになったから。データとして、黒人男性がより別の人種よりも多く殺されているというものはないらしいが、スマホによる動画や写真による証拠は多数あり、怒りが増えている状態にあるという。


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