黒人と白人による対立から銃撃事件頻発 止まらぬ報復の連鎖

7月17日、米南部ルイジアナ州の州都バトンルージュで、警察官に対する発砲事件が発生した。ルイジアナ州警察本部によると、ライフルを持った覆面姿の男が銃を乱射し、警察官6人が撃たれ、3人が死亡し、3人が負傷。犯人は黒人男性で元海兵隊員のガビン・ロング容疑者(29)と判明しており、警察官により射殺されている。銃大国アメリカにおいて銃による事件は以前から相次いでいるが、今月に入ってから、黒人と白人による対立から起こる銃撃事件が頻発、報復の連鎖の様相を呈している。

事件の発端は7月5日、ルイジアナ州にて白人警察官が黒人男性を取り押さえて射殺した動画がネット上に配信、6日にはミネソタ州で警察官が車を運転中の黒人男性に一時停止を要求しその後射殺、これらを受けて7日、テキサス州で抗議デモが起こり、その直後黒人男性が5人の白人警察官を射殺している。それらの末、今回の事件が起こったというわけだ。

これらについてバラク・オバマ大統領は、「容疑者の動機がなんであれ3人の警察官の死は、この国の警察官が毎日危機にさらされているのを明確にした」と述べ、「警察などへの暴力は正当化されないことをはっきりさせないといけない」と国全体でこの問題に取り組む必要があることを主張した。黒人と白人の対立に加え、銃の所持が認められている米社会についてジャーナリストの堀潤氏は「黒人大統領の誕生により平等な社会が目指される中、白人は『自分たちが何かやったか?』と考えるようになり、逆の負の連鎖が起こってしまっている。白人側にも奪われるという恐怖心が芽生えているのではないか」と事態を推察した。

また、カリフォルニア州在住のコラムニスト町山智浩氏は、米社会について「人種差別を法律で規制することは不可能。また、銃規制も不可能」と述べ、銃器を公の場所に携帯するオープンキャリーが許可されている州が多いことが一因であると示唆している。またその他にも今回のような事件に関して、「スマホの普及に伴い、それにより撮られた動画が簡単にネット上に流れるようになってしまったため、よりリアルな殺害現場を目撃したことで身構える人が多くなっている」と分析。スマホ普及が事態の一因であると説明した。

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