サイプレス上野、伝説のイベント「さんピンCAMP」をアツく語る

7月13日深夜、『AbemaTV』Abema SPECIALチャンネルで放送された『ライムスター宇多丸の水曜The NIGHT』で、7月10日(日)に日比谷野外大音楽堂で開催された「さんピンCAMP」のステージに立ったサイプレス上野が、当日の状況を振り返った。

この日の放送では、オープニングトークから「さんピンCAMP」の話題に。1996年にECD主催で開催された伝説のヒップホップイベントが復活したということで、当時筆頭アーティストのひとりとして出演していた宇多丸は「93~96年までの流れの集大成というか、ある意味、時代がひと区切りしたようなイベント」と、日本のヒップホップ史における重要さを改めて解説した。一方サ上は、15歳の頃に会場で伝説を目撃したヘッズのひとりだったようで、20年の時を経て出演者として参加できたことはかなり感慨深かったようだ。

また、AbemaTVで行われた生中継は約44万7千ビューという視聴数を記録。宇多丸は「この手の音楽フェスの中ではかなり多い方らしい。『フリースタイルダンジョン特別編 モンスターズウォー』の149万ビューと並んで、AbemaTVではエロ、ギャンブル、ヒップホップが強いという方程式が出来上がりつつあるということですよね」と分析した。


そしてイベント当日の話題になり、宇多丸に「当然ぶっカマしたわけでしょ?」と振られたサ上は「我々、放送ナシでした!」と衝撃発言。どうやら「ライブは10分間だったんですけど、AbemaTVは音が流せないじゃないですか、権利が……」と“大人の事情”があったとのことで、宇多丸も「自分たちのオリジナル音源だったら問題ないんですけど」と補足していたが、全カットになった“アツい理由”をサ上自身が語り始めた。

「やっぱり俺、20年前に会場で観てて、影響をもらって、呪いをかけられたわけですよ。“ヒップホップ被害者の会”代表ですから俺は!」と、自身が生粋のヒップホップヘッズであることを強調したサ上は、「自分たちの曲はやりたいけど、ここは先人たちが作り上げたアナログレコードでライブしよう! って話をして。オリジナル曲はほぼ使わなかったんです」と、自身の持ち時間を20年前の「さんピンCAMP」へのオマージュに捧げたことを吐露。

DJのロベルト吉野も、かつて同じステージで披露された名曲の数々を「4小節ごとに換えていく」という荒業を披露したそうで、これには宇多丸も「アナログで4小節はスゴい!」と賞賛。吉野からライムスターの名曲『耳ヲ貸スベキ』を2枚使いしたと聞くと、「(96年)当時も音源が出てなくて、新曲として(「さんピン」で)ドロップしたんだよね。それでも“耳ヲ貸スベキ!”って(オーディエンスからレスポンスが)返ってきたから良かった」と、当時の知られざるエピソードを振り返った。

さらに「最後に(BUDDHA BRANDの)『人間発電所』をかけて、“それ(当時)やってねーじゃねーか!”っていうセルフツッコミをオチにして」と、ガチのヘッズしか知り得ないネタを盛り込んだことを喜々として語ったサ上だったが、「韻踏合組合とか同世代の仲間が、“どうせ(オマージュを)やるでしょ?”“もうお前に託した!”みたいに言ってくれて。なんでここまで分かってくれてるんだろうって、スゲー嬉しかったんですよ」と、舞台裏でも当時を知るヘッズ同士の“甘噛み”が繰り広げられていたことを明かした。


当日の興奮が甦ったのか、トークが止まらないサ上は「会場にいた15歳の俺が、成仏していくのが見えたんですよ。あの当時の俺はずっと日比谷野音にいたんだ!」と、ヒップホップ被害者の魂が供養できたことをしみじみと語っていたが、当日いちばん笑ったエピソードとして「終演後に(ステージ下手側の)関係者席に(サイバーエージェント)藤田社長がいて。“うあ~ああ~”って、超酔っ払ってて何言ってるか全くわからなかったんですよ! 社長も客席にいたんで、すごく興奮してて」と、かなりレアな光景を目撃したそうだ。

宇多丸はこのエピソードに爆笑しつつ、サ上と同じく20年前に行われた「さんピンキャンプ」にヘッズとして客席にいた藤田社長についても「藤田さん的にはある意味、自分のマネーで主催したようなものだから、感慨深いんじゃないですか? ハングリー精神あふれる、麻雀が強いだけだった若者がここに至るわけだから(笑)」と語った。


そんな「さんピンCAMP」はAbemaTVにて再放送が予定されているので、会場に行けなかったヘッズは楽しみに待とう。

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