社会に出るまで自覚する事が難しい? 「発達障害」とは?

最近「発達障害」という言葉はメディアでもよく取り上げられるようになり、一般に知られるようになった。しかし、一口に「発達障害」といっても、全てに共通する脳の障害があるわけではなく、障害の種類は多く存在し、その状態は様々である。


その「発達障害」には大きく分けて3つの種類がある。


1自閉症やアスペルガー症候群といった、コミュニケーション能力や対人関係、社会性に関連する発達障害である「広汎性発達障害」。


2集中できない、じっとしていられない、衝動的な行動をしてしまうといった、注意力が低い発達障害である「注意欠陥多動性障害(ADHD)」。


3一般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、といった特定の能力を学んだり、行ったりすることが困難な状態である「学習障害(LD)」。


実は「発達障害」の人が抱えている悩みは、「発達障害」を持っているということだけではない。症状がここまできちんと認識されていれば、すぐに「発達障害」だと分かり、理解してくれる人がいるはず。しかし実際には、「発達障害」と認識されずに、単に「短所」や「欠点」と思われてしまうケースが多い。


特に子供の頃はただ人より苦手な”だけ”と思われてしまい、周りからの理解が得られないというケースがある。そして歳を重ね、社会に出た時に自分は周りよりも「能力が低い」ということを実感し、そこで初めて自分が「発達障害」であったことを知る人も多い。そこで「大人の発達障害」とも呼ばれている。一見周囲と同じように見えるから、「発達障害」であると認識される確率が低い。


こうした発達障害を抱える人の悩みに応えるべく、就職した後に仕事や対人関係(コミュニケーション)などで困らないように、「発達障害」を持つ人向けの就労支援を行っている会社がある。発達障害を持つ人向けに”独自開発”の職業訓練を行う株式会社Kaien(カイエン)。


実際の職場を忠実に再現した環境の中で職業訓練を行うので、卒業後も安心して働く事ができる。代表取締役の鈴木慶太さんは「企業としても発達障害の人を受け入れる体制が必要である」と話す。


また、ADHDという発達障害を抱えながら実際に企業で働く石橋尋志さんは、自分と同じように「発達障害」で苦しんでる人に向けて「一人で工夫したり、改善してみたりしてもあまり効果が出なかった。とにかく一人で悩まずに誰かと繋がって欲しい」と語った。


「発達障害」に対する理解を、「発達障害」の人自身も、そうでない人も、全員が持つことにより、もっと生きやすい世の中になるのかもしれない。

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