「2001年同時多発テロが制作のきっかけ」 満州族を描いた映画監督が語る

13日放送のAbemaTV『AbemaPrime』水曜特集・世界再発見“World Moving”では、7月23日公開のドキュメンタリー映画「ロスト・マンチュリア・サマン」をピックアップ。番組には、金大偉(きんたいい)監督が生出演した。



この作品は、「消滅の危機にある満州族の記録」で、一時代は隆盛を誇りながらも、いまやその文化が消滅の危機にある満州族の人たち、そして満洲族の言語や彼らが信仰するサマン教の現在を見つめた内容となっている。(※サマン:Shaman=シャーマン)

満州族のサマン文化は、60年代の文化大革命期に徹底排除された。満州族は中国に56ある民族の一つで、その人口は、現在は約1100万人といわれているが、満洲語を話せる人は20数名足らずとも…。

存続が危ぶまれる満州族の伝統風習を守りぬこうとする人々の苦悩や希望を描いた金大偉監督。番組では、映画を撮影するに至る経緯と今後の思いを伺った。


金大偉監督は、中国遼寧省撫順市生まれ。父は満洲族の中国人、母は日本人。小学生のときに家族とともに来日し、30年以上経つという。


■映画を撮影しようと思ったきっかけは「同時多発テロ」

中国には多数の民族があるが、互いに調和しているという金監督は、この映画を撮影しようと思ったきっかけについて、こう話す。

「もともとミュージシャンで、2001年に同時多発テロが起こった時に、民族どうしがどうしてこうやってぶつかっていくのかと気になって。うまく融合できないのかと。これは自分自身で体験しないといけない、実験しようと思いました。



自分は(満州族という)北の民族ですが、南の民族を訪問して、そこの伝統の歌をサンプリングして、CDを作りました。民族の歌を現代風に(アレンジ)したんです。文化的な融合、あるいは調和ができたらいいなと思って、(まずは)そこから入ったんです。(次は)自分の民族をそろそろやらないといけないかなと思って。(満州族を)訪問したら、(多くの人は)言葉もできないなどいう状況で。音楽を作るよりも、この大変な状況では映像もやらなくちゃという思いが出てきたんです」(金監督)


ちなみにチャイナドレスは、騎馬民族である満州族が、馬に乗りやすいようにとして生まれたもの。しかし金監督は、服や料理といった文化は漢民族のなかなどでも生き続けていくが、満州族の信仰、シャーマニズムという考え方、言葉といったものは失われていくことを危惧。そして、「できる範囲で残していきたいなと思っています」と、第2作への意欲も明らかにした。


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