ウーマン村本、「選挙に行ったことがない」発言の真相を語る

7月10日に参議院選挙が投開票されたが、これに先立ち村本大輔(ウーマンラッシュアワー)がある1つの決断をしていた。


村本は自身が番組MCを務める『AbemaPrime』(AbemaTV)の4日放送回で「選挙投票に行ったことがない」と告白し、これに対し彼のTwitterなどに多数の意見が寄せられた。その中には罵声も含まれていたが、そういった反響があった後も、村本は番組に「選挙に行く意味を説得してもらいたい」と依頼。そんな彼の思いに応えるべく、8bit news主宰・堀潤氏、「女子大生社長」椎木里佳氏、東大大学院生でお笑い芸人の、たかまつなな、社会学者・西田亮介氏、在日韓国人で選挙権を持たない黄潤雅氏が集まり、説得会も催された。



その会で、堀氏は選挙に行くことについて「基本的には既得権じゃないところ。もっと皆が自由に闊達にフェアに活動できる社会になるようにしたいから、大概保守には入れない」などと述べたが、村本は「堀さんは『保守』とか『既得権』とか言ったけど、意味が分からないんですよ。投票する人としない人で、意識が違うから共通言語ではない。みんながみんなの知ってる世界の言葉でしか話さないから、言葉がうまく噛み砕けない」と意見した。



村本は、その説得会でほかにもさまざまな意見を受け、さらに2日間悩み、10日午後7時前、投票終了の約1時間前にタクシーに乗り込み、投票会場へ。「誰でもいい、みたいな場合は投票しない」と宣言し、最後まで悩んだ結果、投票を済ませて戻ってきた。


「投票してきました。重いですね。重い。僕は別に生活に満足しているから……。そんな僕の1票で生活が苦しくなってる人の邪魔をしているんだったら申し訳ない。そんなことを考えてたら寝られなかったんです」と投票後の率直な思いを口にした。



▪︎「選挙にいったことがない」この発言の裏には並々ならぬ番組作りへの思いが


投票を終えるまでのVTRを見終えた村本はこの度の「選挙にいったことがない」発言の真相を一気に語った。以下に、村本のコメントを記載する。


「実はぼくは選挙投票は初めてではないんです。4月からこの番組(AbemaPrime)をやらせてもらって、堀潤さんとか賢い方と知り合った。それで政治に興味を持ちました。それまでは、選挙の時期に流れるテレビは”好きなテレビの邪魔をする存在”だった。その番組の中で『選挙に行こう!』とか言われても何も思えなかった。


報道番組って選挙のことは必ず取り上げるでしょ? けれど選挙の投票率は、さして変わらない。難しい言葉ばかり報道番組は並べている。でもこの番組のMCになったので、既存の伝え方を変えたかった。堀潤さんと出会う前のぼくみたいな人が画面の向こう側にはたくさんいるんです。


昔の僕みたいな、人に響かせるにはどうすべきか。かつてぼくは友人から『○○党に入れてくれへん?』みたいなお願いをされたこともあった。けどずっと『これでいいんかな?』というモヤモヤがあった。決して自分の意思の1票ではなかったんです。友達のお父さんの関係で、みたいなことで1票を入れる人もいる。大して知識もないまま投票する人が増えると、有名人だからという理由だけで当選するということもある。


今の日本の不満を作ってるのはちょっと前の僕らなんですよ。闇雲に投票率を上げていっている。イギリスのEU離脱で話題になりましたけど、実は日本も同じミスを毎回しているのでは、と思いました。


今回、『選挙行ったことがない』という発言だけが、クローズアップされ、炎上した。めっちゃ叩かれました。それでも、番組のスタッフさんに『あえて僕を口説く企画をやってくれ』とお願いしました。そこで選挙のプロのような人に喋ってもらって、その映像をぼくと同じような人に見せる。それもネットニュースになったんです。それを見た人は、中身も読まずに『投票にいったことのないウーマン村本』という見出しだけで、叩いてくる人が多かった。でも結局それって選挙の公約だけなんとなくみて1票いれるのと同じじゃないですか。タイトルだけで悪口言うのってそういうこと。選挙は中身をしっかりと見て、”こいつだったら入れてもいいなという1票”を求めないといけないはず。


高校中退して、すぐお笑いの世界に入った人間からすると、こういう報道番組で選挙について喋ってることは分からないことが多いんですよ。だからこそ、かつてのぼくみたいな人を動かしたかったんです。結果的に、ぼくのTwitterに今まで選挙にいったことがなかったという人から『いってみます!』ってめっちゃ来たんです。『投票率を上げよう』って訴えが大事なんじゃない。『選挙の興味率を上げる』ことが大事なんです。


弟は自衛隊員です。だから、憲法改正によって、弟が銃をどこかの国でもしかしたら持つなんてことになるのはイヤなんです。あとは地元・福井に大飯発電所があり、親友が働いています。僕は脱・原発したいけど、同級生は仕事がなくなる。それでめちゃくちゃ悩む。そんな状況の中、ある党に1票入れました。その後、その党の情報を他人に聞いたとき後悔しました。『ここに入れたか……』と思った。でも、もしかしたら1年後に良かったと思うかもしれない。投票ってそのくらい苦しいものなんです。ノリで『選挙行こうぜ!』という風潮がすごく嫌だったんです」



このように、選挙に対する秘めたる熱い思いを一気に語った村本に対し、堀潤氏はこう語った。

「村本さんと話すことで、今までの自分の1票を考えた。この政党は昔から支援していたから投票した、などといった理由で投票をしていました。自分の1票で誰かの生活が変わるとか不利益があるとかの重みは感じたことがなかったので、今まで投票に行ってきた人の意識も変わったかもしれないですよね」


また、選挙に行ったことがないと述べた村本に対してTwitterでは強い批判の声も届いたが、村本はそれをこのように受け止めている。

「『選挙いけバカヤロー』などとか言われても選挙には行かないですよ。そんな言葉では心は変わらない。SNSとかで『選挙行こう』とアピールする人にも嫌悪感がありました。あとね、ああいう風に『選挙に行ったことがない』と言ったり『選挙行くよう説得してくれ』なんてメディアで言うと、他の番組に出られなくなるよ、とか助言もされました。でも、これは(AbemaPrime)は、若い人に向けてやる番組でしょ。政治に詳しい人に向けてやってもしょうがない。この番組は、”動かない若者”に向けてやるからこそ意味がある。肉を切らせて骨を断つじゃないですけど、自分がいったん危ない橋を渡って、僕を叩くことによってそれぞれで考えて欲しい。報道番組のMCでこんなこと言うヤツいないじゃないですか」


「選挙投票にいったことがない」、村本のこの一言にはここまでの思いとリスクがあった。番組視聴者にも村本の言葉は響いているようで、この日、番組コメント欄にはたくさんの声が寄せられていた。


なお、放送終了後、村本は自身のTwitterに「確かに嘘はついたけど、ちゃんとした投票もしてないくせにちゃんとした投票してる顔でキャスターやるほうが僕には悪いことのように思います。AbemaTV、アベマプライム来週もみてください。もっともっと違う角度から伝えないと」と投稿している。


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